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xperia_z1f_レストア記

Xperia Z1f レストア記

  • 担当:まふふ(ワークショップまふふ)
  • 期間:2016/1/31 ~ 暫定完成
  • 「そろそろ端末ボロボロになってきたし、レストアしよ」が始まり。

今までの状態

  • この活動記録を書いている(2016/1/31現在)時点では購入からほぼ2年経つ。
  • しかし、問題はそれ以前から発生している。

【リアパネルの粘着不良による隙間発生(端末購入1年目)】

     →何故かカメラ部に隙間が現れる。おいこの品質なんや。

【レンズ部の汚れ付着(端末購入1年1か月目)】

     →写真を撮っても油が写っているような写り具合。ほぼ重傷ともいえる。

【フロントパネル 飛散防止フィルムの劣化剥がれ(端末購入1年5か月目)】

     →富士山の登山の際に重症化。応急的に社外製保護フィルムを貼るも交換必須。

【リアパネル粘着不良深刻化(端末購入1年6か月目)】

     →既に電源ボタンまで粘着不良が発生。防水とはなんだ?

  • 以上の事からリアパネルガラス・フロントパネル飛散防止フィルムの交換を検討している。

第一弾『リアパネルガラス交換』

  • 前項の通り、「ク○ニーの製品は品質ってもんがねぇのかよ」っていう文句を垂れてきたが最重要視しなければならないことがある。それが『リアパネルガラスの隙間問題』だ。
  • 通常使用時なら問題ない。ただ、この端末は防水を提唱して発売されていた。そんな端末に隙間があるとは許しがたい。
  • 更に、その隙間によって侵入した埃や水分によってカメラレンズの汚れが発生。撮影時にも度々鼻にツくぐらいの劣化画質っぷり。
  • しかし、大手各社の端末修理サービスでは必ず端末初期化が前提。
  • 仕方ないので自分で交換作業をすることとなった…。

交換部品調査

   この段階で純正品を探すと恐らく頭を抱えて泣き寝入りをすると思う。一度検索してみるとより実感できるはず。しかし、そうは言ってもパネル交換したいのは十分承知の上。ではどうするか……実はZ1fの別モデルが存在するのだ。

  • Z1 Compact(海外端末モデル)

まさにこれ。完全一致だ。   

  • 個々の部品検索すると、出るわ出るわリペア部品。
  • 密林で検索するとすぐに見つかる。お値段1000円弱。安い。だが安い訳には理由がある…。

交換部品到着

   密林で発注したが、『通常3~4日以内に発送します』との表示。そして見慣れぬ文字…もうお分かりだろうか?

やはりお隣の大陸から飛んできたぞ。(郵便発送)

ブツの開封。半ば大陸品質と思いきやこの精巧さ。うん、合格だ。

リアパネル交換作業 下準備

  作業開始前に注意事項がある。ぜひ最初に見てね☆ミ

  • ここからの作業は、分解及び改造に触れるため大手各社の端末保証対象外となる可能性がある。つまり修理中に文鎮化してもショップでの修理不可になるかもよってこと。
  • 作業開始時は以下の事前準備を
    1. 電源OFF
    2. SIMカード抜き取り
    3. MicroSDカード抜き取り ※MicroSDカード使用時に限る
    4. ドライヤー、ウエス、綿棒、分解ツール(ヘラなど)、手袋を用意

パネル形状やサイズもピッタリだ。

  • 作業の際は念のため、タオルなどの柔らかい布を敷くこと。フロントパネルに重大な傷を防止する為だ。
  • それと、できれば手袋はゴム手袋がおすすめ。埃があまり発生しないからだ。

交換前の様子

  • 元の画像では暗くて見にくい状態だったので説明と合わせて書き足した。指を引っ掛けただけで開くほどの剥離っぷり。流石ク○ニー、これでは本当に防水の意味など皆無だぞ…。

旧リアパネル剥離開始

  • まずは旧リアパネルを取り外さなければ話が進まない。先生方のブログなどを調べていくと『ドライヤーで温めながら剥がす』というワードをよく見かけた。
  • しかし、もはや指で引っ掛けただけでこの開き様…。指で突っ込んで無理矢理剥がれそうな感じだ。だが、ふとしたところでまだ粘着力が残っているかも知れない。
  • その為、このツールを使う事とする。

もんじゃ焼き用コテ(100円ダイソー)

  • 最高のツールだろ?私も何故これが部屋の片隅に放置してあったのか謎だ…。
  • そして慎重に剥がしていく。予測していたように下のマイク部へ行くにつれて粘着力が持続している。ここは指ともんじゃ焼きのコテで少しずつ剥がしていく。
  • 最後のマイク部はかなり厄介。どうやらここは粘着テープが幅広で、誤って中間層パネルを破損する恐れがある。より慎重に、確実にコテを使いながら剥がしていく。

ふうっ…ようやく取れたぜ。

  • リアパネルを取り外すとレンズ周りの汚れが目立った。それ以外は問題が無いと思われる。一体製品としてどうなってるんだよ…。

新旧リアパネル裏面比較

左が旧パネル、右が新パネル。

  • パネル形状、サイズ共に一致するが、国内版と海外版で少しだけ違うところもある。だが、ほぼ使用には問題ない。
  • やはりマイク部の粘着テープだけは幅広。恐らくカメラ部の粘着テープでは頼りなくすぐ剥がれてしまい、マイク部は幅広な為粘着が持続するのではと思う。
  • 次の工程としては『新パネルを取り付ける』なのだが、その前にやらねばならぬことがある。

リアパネル内部清掃

  • リアパネルを外して付ける作業なら簡単だ。しかしそのままの状態ではレンズが汚れて画質低下するという改善はされない。
  • 更に言えばこの時点では旧リアパネルに付いていた粘着テープが跡となって残っている。このまま清掃もせず新リアパネル装着すると粘着不良が発生し、症状が再発してしまう恐れもある。それを防ぐためにも粘着テープ跡除去を含めた清掃作業をする。

君の出番だよ、パークリ君。

  • ちなみにパーツクリーナー(略:パークリ君)で行う際は直噴除去NG。必ず綿棒等のウエスで湿らせてから使用すること。

綿棒にて除去の様子

  • 落ちる落ちる。こびりついていた粘着テープがパークリ君で湿らせた綿棒によって綺麗になっていきます。
  • 粘着不良を再発させないために内部を念入りに清掃する。だが、ここではレンズ本体は後にしておく。

  • リアパネル粘着部の周囲がこれだけ除去できればいいでしょう。完全除去できた状態ではかなりの達成感がある。
  • 念のため除去後はしばらく乾燥させよう。パークリの液が残っていると新品の粘着テープを溶かしてしまうからだ。
  • その間に残しておいた清掃作業を行う。

レンズ本体は特別な液を使うことにする。

  • レンズ本体にもパークリを…と思ったが、これはあくまでも『部品洗浄のためのもの』であり工学系は相性というものもある。
  • そこでこいつの出番だ。

富士フィルム レンズクリーニングリキッド(カメラ屋で購入)

  • これでレンズ本体を清掃する。今回は綿棒に湿らせて使用した。
  • ムラの出ないように清掃をしていき、これも清掃後は乾燥させよう。
  • ここでは画像が無いが、新リアパネルの裏面は素手で梱包しているのか多数の指紋が目立っていた。保護シートが部分的にあるとはいえレンズ部に指紋汚れがあっては交換した意味がないので、このリキッドを使ってウエスで清掃した。ちなみに結構重要な作業でもある。
  • そして乾燥させた後はカメラブロアやエアーダスターなどで内部の埃やゴミを取り除こう。ここまでできれば新リアパネルの取り付け作業へ。

新リアパネル取付け

  • 新リアパネルを装着するまでの全ての工程が済めばいよいよ取付けの段階だ。
  • 『液晶保護フィルムと同じで慎重に付けないとズレてしまうのでは?』と疑問に思うだろうが、そこは適合品。端末本体と段差無く完全に装着できるようになっているためそこまで慎重にならなくても良いと考える。
  • 新リアパネルの粘着保護フィルムを外して端末本体へ取付けをする。

私はマイク部から位置を合わせて装着した。

  • 端末本体とぴったり装着が完了したらすぐに新リアパネル全体を揉むように粘着テープを接着していく。
  • 特にレンズ周りは入念に揉んでおいた。

作業完了

やったぜ。

  • 地道な作業もこれでおしまい。ようやくかつてのZ1fの姿に戻ってきた。
  • 最後に新リアパネルの表面保護フィルムを剥がせば作業は完了だ。
  • そこにはまぶしく輝くガラスパネルの姿があった。素晴らしい…これだっ、これだよっXperiaはっ!
  • しかし、もうひとつ重要な確認事項がある。

カメラ撮影に変化はあるのか!?

いざ、Z1fカメラ撮影へ

  • 恐る恐るカメラアプリを起動。撮影を試みる。

「カンペキだ。俺のZ1fが戻ってきたぞ!!!」

  • 画質良好。これにて交換作業第一弾は無事終了したのであった。

あとがき

  • 今回は初めて端末のリアパネルを交換するということもあって勢いでwikiに書き留めました。いかがでしたでしょうか?
  • やはりZ1fでの症状は結構多いみたいです。が、交換部品さえ手に入ればあとは楽に作業ができます。
  • もしあなたのZ1fでも同じ症状が発生していたら、ショップ修理する前に検討してみてはいかがでしょうか。
  • 最後に、あくまでもこの作業は個人的見解で行っています。ご自身で作業する際は全て自己責任でお願いします。

満足度100%ですヨ。

xperia_z1f_レストア記.txt · 最終更新: 2019/04/07 15:14 (外部編集)